トラックの荷台 ウイング編

トラックは仕事内容によって、さまざまな形状があります。

 

今回は、トラックの様々なボディーの中の1つ、【ウィング車】について、構造、種類、メリット、デメリット、メンテナンス方法について、詳しく説明していきます。

Contents

ウイング車の構造

バン型車の荷台側面が、羽のように上に上がり、荷台両側を全面開くことができる特殊車両がウィング車です。

ウィング車には

 

・フルウィングタイプ

・フレキシブルオープンタイプ

・2段フロアタイプ

・ソフトハミックタイプ

・片側フルオープンタイプ

・オープンルーフタイプ

 

など様々な種類があります。

 

ウィング車の外側の材質もパネル、アルミ、幌など様々な種類があります。

ウイングのボディメーカー

・株式会社パブコ

・日本フルハーフ株式会社

・日本トレクス株式会社

・株式会社トランテックス

東邦車輛株式会社

・小平産業 株式会社

・株式会社アイビックス

 

など様々なボディーメーカーがあります。

ウイングのボディメーカー

・株式会社パブコ

・日本フルハーフ株式会社

・日本トレクス株式会社

・株式会社トランテックス

東邦車輛株式会社

・小平産業 株式会社

・株式会社アイビックス

 

など様々なボディーメーカーがあります。

ウイング車のメリットとデメリット

メリットは以下のことが考えられます。

 

・荷台の両側面が開放になるためフォークリフトを使った荷物の積み下ろしが簡単に、効率よく荷降ろし作業ができる。


・通常の後部の開閉扉では積み下ろしが難しい大きさや形状の荷物でも
側面から積み下ろしをすることで可能になる。

・荷物の運搬以外で、側面を開いて、簡易的な野外ステージなどの物流用途以外での使用も可能になる。

・ウィング車は密閉性が高く、荷物を安定して運べる特徴があり、良質な運搬ができる。(荷台が高いため大きな荷物を隙間なく乗せられるため、荷物の破損を防ぐことができる。効率的に荷物を乗せたい方や、安心して目的地まで運びたいかたはウィング車がおすすめです。)更に、エアサスを搭載する事によって良質な運搬もよくなります。

 

デメリットは以下のことが考えられます。

・モーターや油圧装置が搭載されるため、通常の箱車よりも最大積載量が減少する。

 

ウイング車は車体の側面が開放するため、荷物の積み下ろしの際、車両上部に空間が必要になります。バースの高さが足りない場所などでの作業は不可能となり、荷物の積み込みはトラックバースから少し離れた場所でフォークリフトを使用した作業場スペースが必要となります。

・荷物の積み下ろしの際、誤作動や誤操作で思わぬ事故の可能性があります。

 

メリットとデメリットをしっかり知り上手に使い分けましょう。

よくある故障例

・モーターに負担がかかると故障してウィングが動かなくなる

・電磁弁の故障でウィングが動かなくなる

・油圧機構の寿命が低下し、ウィングが自然に降下してしまう

・油圧シリンダーからのオイル漏れ

など様々な故障例があります。

 

ウィングの故障について、ボディーメーカーでは、上記のような故障を防ぐために、年に1度のオイル交換を推奨しております。

 

早期メンテナンスで、トラブルを未然に防止しましょう!!

 

 

 

以上がウイング車の紹介です。ウイング車をお探しでしたらぜひ名岐トラックオートにお問い合わせください。

販売部 営業 堀

トラックの荷台 ダンプ編

ダンプトラック通称「ダンプ」後ろの荷台を動かして荷物を降ろす。

 

トラック、「ダンプ」にもいろいろな形状、さまざまな種類や大きさがあるみたいですね、一緒に学んでいきましょう!

Contents

ダンプの種類、形状

ダンプには大きく分けて「土砂ダンプ」「土砂禁ダンプ」があるみたいですね!

土砂ダンプ」は土砂や石材などを運搬するダンプです。

荷台を傾けることで、積み荷を排出できます。

「土砂禁ダンプ」は、荷台部分のあおりを高くしたダンプのこと。

土砂など重量のあるものを運搬してしまうと過積載になってしまうため、積み荷は土砂ではなく、主にペットボトルやゴミ、石炭・チップなど、比較的軽量なものを運搬します。

なるほど一概には言えないですがあおりが高いダンプは「土砂禁ダンプ」みたいですね・・なるほど!

ちなみに土砂禁ダンプには、「土砂等運搬禁止」の表示義務が課せられているみたいです。

ダンプは荷台から積荷を下ろす方法によっても名称が変わるみたいです、主に5種類に分かれているみたいですよ!!

リアダンプ

後部より積載物を下ろす、最も馴染みのあるダンプ。

国内で運行するダンプの多くが、このリアダンプです。

ローダーダンプ

荷台を持ち上げるダンプ機能に加え、荷台をスライドすることができます。

土砂だけでなく、重機運搬などにも用いられます。

3転ダンプ

荷台を後方だけではなく、左右を含め三方に傾けることができます。

操作性能が高く、狭い工事現場や交通量が多い道路でも活躍します。

サイドダンプ

積み荷を車両左右に下ろすことのできるタイプ。

一方通行の道路や高さに制限がある場所で活躍します

重ダンプ

巨大なタイヤを装着した、最大積載量が普通のダンプよりはるかに多いタイプです。

大きいため一般道を走行することはできず、主に鉱山など大規模な工事に用いられます。

 

なるほど、なるほど!ダンプと言っても用途によっていろいろな種類があるのですね!!

ダンプの大きさ

ダンプは大型・中型・小型と、3つのサイズがあります。

ただし、車両のサイズや積載量は統一されている訳ではなく、明確な定義はないようです。

トラックのウイング車と一緒ですね、大型・中型・小型ともに積載や箱の大きさが異なりますものね・・・

大型ダンプ

最も大きい大型ダンプは最大積載量が10t前後あるダンプで、「10tダンプ」とも呼びます。

三菱ふそうスーパーグレート、日野プロフィア、いすゞギガ 等・・

中型ダンプ

最大積載量が4t前後の中型ダンプは、一般的に「4tダンプ」と呼ばれています。

三菱ふそうファイター、日野レンジャー、いすゞフォワード 等・・

小型ダンプ

最大積載量が2t3t前後と、最も小さいサイズのダンプ。
最大積載量によって、「2tダンプ」や「3tダンプ」と呼び方が変わります。

 

三菱ふそうキャンター、日野デュトロ、いすゞエルフ 等・・

付属品、装備品

自重計

積載重量を測定するために、大型ダンプの荷台下には自重計が取り付けられています。これを使えば積載重量が確認できるようになっています。
車輌総重量8t以上、または最大積載量5t以上の土砂ダンプ等(土砂禁ダンプは除く)の自重計は、1年に1回の定期点検を受けなければならないみたいですよ!!

自動シート(コボレーン

大型ダンプについていることが多いです。呼び方は様々で
自動シートと呼んだり、自動開閉シートと呼んだり、コボレーンと呼んだりするみたいです。何のために、この自動シート(コボレーン)があるのかというと、ダンプの荷台に積んだ土砂やその他の物がこぼれ落ちないようにするためです。ダンプボデーの両側アオリの上に取り付けてあり、これがあるおかげでダンプが土砂を落とすことなく走行できるみたいです!

ダンプあおりの種類

板チョコあおり

最も一般的なタイプのあおり。

名前の通り、あおりの表面を四角形の枠で仕切った、板チョコの形状に似ている仕様からの呼び名みたいです。

 

額縁あおり

額縁を連想させる額縁あおり。

あおりを枠で囲んだような形状で、スッキリとしたデザインで、こだわりの方に人気みたいですね!

 

ほかにも船底アオリ、面一アオリなど色々な形があるようですね!

過積載に注意!

ダンプトラックに限ったことではありませんが、トラックは過積載をしてはならないことが道路交通法に明記されており、厳しく取り締まりが行われています。

過積載をすると、自身に車体横転の危険性があるだけでなく、道路や橋などが損傷したり、そのことが原因で大きな事故を引き起こす危険性があります。

周囲のドライバーや近隣住民にも多大な迷惑をかける可能性があるので、絶対に行わないようにしましょう。

また、「土砂禁ダンプトラック」で土砂を積載した場合は過積載となる危険性が高いので、違反をすると厳しい罰則が適用されるので注意が必要です。

 

過積載をすると、ドライバーだけではなく運送会社にも責任が追及され、過積載をするように指示をしたことが判明すると、重い罰則が科せられる可能性もありますので皆様気を付けましょう。

まとめ

ダンプトラックには積み荷を自力で下ろすことができるという特徴があり、土砂の運搬以外にもさまざまな使い方があることが分かりました。

また、運転には資格が必要なことや、過積載をしてはならないなどの注意点があり、運転者は規則を守って正しく活用する責任があります。

種類、大きさ、様々な形状があり、現場や環境、使い方に応じたダンプが活躍しているようです!

                                                  販売部営業 樋口

トラックの荷台 平ボディ編

一概にトラックといってもたくさんのメーカー、車種、用途が存在しますが、今回は荷台に着目し、その中でも”平ボディ”についてお話していこうと思います。

Contents

平ボディって何?

構造自体はとても簡単でトラックのシャーシ(フレーム)の上に平らな床面がありその3方に“アオリ”と呼ばれる壁のようなものがついています。あおりは蝶番と呼ばれる開閉装置がついており左右、後方が開閉できることによって荷物が積み下ろし出来るというものになります。
アオリの素材にも種類が有り木製、鉄製、アルミ製などの種類があり、用途によって使い分けます。荷物の大きさ、用途に応じて荷台の仕様、アオリの高さを変更することもできます。
身近なたとえであると軽トラックの荷台を思い浮かべてもらえるとイメージしやすいかもしれません。あの形のままで小型、中型、大型などサイズ展開がされています。平ボディに限ったことではありませんがボディの種類に高床、低床、超低床、などバリュエーションが存在します。高床の車両は積み下ろしの際はフォークリフトなどをメインで使用することが多くあると思います。対して、低床、全低床の車両は荷台の位置が低く作られているため人での荷積み、荷下ろしがしやすく近場での運搬や頻繫に積み下ろしするお仕事に向いています。前後でタイヤのサイズが違う車両も存在しているので一番適正な車両を見つけよく考える必要があります。

平ボディの特徴

一番にあげられるのは屋根がないところでしょうか。積み下ろしが簡単に出来、制限内であればどのような形も載せることが出来ます。価格も比較的安く出回っています。
ウイング車が入っていけない現場への搬入や建設現場でクレーン車を使用しての荷下ろしなどに向いています。
また、ボディの長さ以上のものを運ぶ場合も平ボディは重宝します。ですが荷物を載せるにあたり注意しないといけないこともあります。

制限外積載許可

制限外積載許可とは、電柱、変圧器、鋼材などの分割、切断することができないもので車両の積載制限(幅、長さ、高さ)を超えて積載する車両について出発地を管轄する警察署長が許可するものです。

○積載物の長さ 自動車の長さにその長さの10分の2の長さを加えたもの

○積載物の幅  自動車の幅にその幅に10分の2の幅を加えたもの 

○積載の方法(幅) 自動車の車体の左右から自動車の幅の10分の1の幅を超えてはみださないこと

許可が下りたら実際に運ぶ際に荷物の後端に赤い布をつけなければなりません。
街中で走っていると見かけることもあるかもしれませんね。こういった特殊な荷物を運ぶ際は運転者自身も意識してより慎重に走行する必要があります。
またこれとは別に特殊車両通行許可という内容の似た許可が必要になります。
認識として荷物が大きい、長い、はみ出す等の事例が発生する場合許可申請しなければいけないということを頭に入れておかないといけません。

積み込む際の注意点

平ボディトラックで荷物を積む際は、重量、積み荷の左右バランスを意識することが大切になります。バランスよく荷物を積まなければ運搬中に崩れて落下してしまう恐れがあります。後続の車や、歩行者などに被害が及んでしまう可能性あるので注意しましょう。配分や道路状況を踏まえて上手に積むことが求められます。
また積み荷をしっかり固定することも平ボディトラックでは特に重要になります。積載物は自由度が高く、屋根もついていないため荷物落下のリスクが高くなります。ロープやワイヤー、ベルトやチェーンを使用し確実に積み荷を固縛することが大切です。
荷物がむき出しの状態で保管されるケースも考えられるため盗難防止の対策も考えておかなければいけません。
屋根がついていないため荷物の保護をするために場合によってシート掛けを行うこともあります。陽にさらされるのもありますが、雨が一番の敵だと思います。シートに雨水がたまらないように真ん中を高くするなど工夫が必要になります。シートが垂れてタイヤとこすってしまう、張りが不十分でバタつく、テールランプなどの灯火類などにかからないように注意しなければなりません。積み荷の上での作業になるので商品を傷つけない、また作業者本人が荷台から落下しないように注意しないといけません。

最後に

今回は平ボディとはどういったものなのか、走行の際の注意点などをお話しさせてもらいました。今は知っているトラックの多くはウイングなどの箱車ですが平ボディの需要もとても多いです。建設現場やに荷積み、荷下ろしの観点から重宝されています。それに付随してクレーン付きやパワーゲート付きなど作業しやすく架装されているものもあるので用途に合った車選びをする必要があります。トラックのボディを気にすることはほとんどないかもしれませんが一つ一つ見ると仕様は様々で使いやすいように工夫が加えられています。いろんなこだわりを気にしてみるのも面白いかもしれませんね。

                                               販売部 営業 野田

名岐トラックオートの強み

我々名岐トラックオートのいいところって何だろう?
今までお付き合いいただいているお客様方はなぜ名岐トラックオートを使い続けてくれるのだろうか?

私達はしっかり強さを認識し発信していくことで変化の大きなこの時代を乗り越えていこうと考えています。強さをさらに強化し、足りない部分を底上げするためにも現状どうなのか?を考えました。

皆様も自分自身、自社の強みをしっかり認識するきっかけになれば幸いです。

Contents

まず分析

名岐トラックオートには事業部が3つあり、それが 販売・製造・運送 事業の3部門です。それぞれの活動を端的にまとめると、

販売部  新車トラック、中古トラックの売買を通して要望に最適な案を提供し、運用して顧客の利益向上に貢献する

製造部  トラックの整備、架装、塗装を通して顧客に安心、使いやすさ、満足を提供し顧客の利益向上に貢献する

運送部  荷物の配送を通して輸送コストの削減および最適化を提供し、顧客の利益向上に貢献する

こうなります。皆様方は自社の強みを意識していますか?経営者の皆様は当たり前に考えているかと思いますが、社員の皆様まで自社の強みがわかり行動できているかが重要と感じます。
弊社では各事業部が日々業務をこなすだけでなかなか強み、優位性を押し出せずにいました。なぜか?

優位性、独自性が特別無いと感じていたからです。

強みの発掘

これから戦っていくために強みを作り出し明確に認識、共有する必要をとても感じました。経営者や管理者だけが理解していてもだめです。なぜなら日々現場で汗を流し顧客の現状をよくわかっているのは現場のみんなだからです。
そのためわかりやすく説明しやすい強みを認識、共有する必要に迫られ、私たちは考えました。

結果として今はっきり認識している弊社の強みは新しく作ったものではなく、今までやってきた活動をしっかり振り返ることで見えてきました。名岐トラックオートが今まで顧客に提供してきたものは、トラックの車両でも、製造修理する技術でも、様々な荷物を運ぶということでもなく、

アドバイスとサポート

でした。説明すると、販売部ではお客様の要望をただ聞いて売るだけではなく本当にトラックは必要なのか?からお客様と一緒に考えます。用途や予算をもとに最適な提案をし本質的な要望に沿うよう活動をしています。製造部は修理が必要なトラックをどうやって直すか、費用と時間、今後使用を続けていけるかなどを総合的に判断して提案相談して作業を進めています。運送部は販売や製造でお付き合いがあるお客様とも仕事や情報を共有して更なる付加価値を提供しています。

どの事業部も強みは同じで、お客様の困った状況をお客様と共に考え、解決し、一緒に成長することが私たちの強みでした。

 

共有

発掘した強みは『発掘』の言葉の通りそもそも名岐トラックオートが過去からずっとやってきたことでした。

しかし少人数で事業活動をしていた時は感覚的に皆がその強みを共有できていた気がしますが、現在はありがたいことに人財も増え、その一方で会社の歴史を知る人財は少なくなったこともあって、名岐トラックオートの強みがすこし薄まってしまったように感じました。そのため、ひとまずチームとしてしっかり団結し物事を進めるときに合言葉のように名岐トラックオートといえば、アドバイス&サポートといえる状況にしました。
まだまだこれからな部分もありますが、これからもこの考え方の共有はしっかり続けていかないといけないと思っています。効果を感じているからです。

しっかりと向き合ったことでチームのみんなの動き方や、考え方、情報を得る質と量が断然違っています。

継続

あとは続けていくこと。名岐トラックオートは100年続く企業を目指して今期で34期目です。現在ある強みなくしては今後も続いていかないでしょう。
厳しい時代ですので現状維持でも大変なのは嫌というほどわかり、感じています。ですが現状維持は衰退です。維持だけでは100年続いていきません。
皆様は今後どう動きますか?名岐トラックオートはこれからも強みを生かし皆様に選んでいただける企業であり続けるためもがき続けます。お客様の今後もぜひ私共と一緒に考えさせてください。
お問い合わせお待ちしております。

販売部 部長 増田

マフラー故障について

皆さんお困りのマフラーの故障。

今回はなぜトラックのマフラーのトラブルが多いのか原因や、解決法などを解説します。皆様の問題解決につながれば幸いです。

一緒に学びましょう!!

Contents

マフラーの役割

まずマフラーがついている意味と役割を簡単に解説します。

1 消音
たまにとんでもなくうるさいバイクや自動車いますよね。もちろん違法です!正常にマフラーがついていればあの騒音は抑えられます。経年劣化によって穴が開いたりしても騒音がでかくなります。消音はマフラーの大きな役割の一つです。

2 浄化
排気ガスは人体や環境に悪影響を与えます。そのためマフラーには触媒がついていて、排気ガスをできるだけきれいにしています。近年トラックのマフラーのトラブルで皆さん困るのが主にこの触媒がらみです。

簡単に説明するとこんな感じです。ほかにも排気効率を上げて能力アップなども考えて取付されています。

排気ガス浄化装置

役割でも説明した浄化についてもう少し詳しく知りましょう。

トラック(ディーゼル車)のエンジンから排出される排気ガスは、すすなどの有害物質が多くあります。そのためそのまま放出しないように一度マフラー内部で集めてできるだけきれいにしてから放出しています。マフラー内部でたまったすすは排気ガスを高温にして燃やし放出します。この作業を焼却だったり再生と言ったりします。トラック乗りの皆さんは必ず聞いたことがありますよね。

マフラー内部ですすなどを集めている部分をDPF、DPD、DPR(メーカーによって違う)と言います。H17年、H18年ごろからトラックに装備され始めました。

焼却や再生はエンジンの様々な機能を使い排気ガスを高温にするため、いろいろな部品が正常に作動しなければうまくいきません。関わる機能や部品が多数あるためトラブルも起きやすいわけですね。

トラブル事例と対策

 

マフラーのトラブルはほとんどこのランプの点滅から始まります。
このランプの点滅自体は正常です。点滅しだしたら安全な場所に停車して同じマークがあるスイッチを押すと再生が始まります。
ここまでは正常なんですが、何らかのトラブルで再生がうまくいかない場合

このランプが大体黄色(オレンジ)に点灯します。その場合はすぐ修理工場に連絡して点検してください!診断機を使用して不良個所を特定しないと大体は改善しません。

以下は過去にあった事例を紹介します。

 

マフラーランプが点滅して安全な場所で停車し、再生を実施したが少し走行後また点滅しだすことがあります。要因はマフラーのつまりがひどいなどが考えられます。こうなった場合マフラーを分解して清掃が必要です。併せてつまりがひどくなる原因も調べてもらいましょう。

マフラーを再生し始めるとエンジンの回転数が上がり、排気ガスの温度が上昇します。再生は20分程度で終わるのがほとんどですが、それ以上かかっても終わる気配がないことがあります。要因は排気ガスの温度が上昇しないなどが考えられます。インジェクターやターボ、水温が上がらないなど様々疑う箇所があるため早めの点検が必要です。

再生しだすと途端に白煙がもくもく出だす。要因は燃料の状態不良やオイル消費などが考えられます。

3例ほど紹介しましたが、ごくごく一部です。

トラブルを防ぐには

マフラー関連のトラブルを防ぐためには日ごろの定期点検が重要です。エンジンオイルをはじめとした定期交換部品を適切に交換しているかどうかでトラブル頻度が格段に違ってきます。油脂類、フィルター類は適切なタイミングで交換しましょう。
またトラックドライバーの皆さんはトラックの不調にしっかり気付けるように日ごろから感覚を養っていけるといいですね。

トラックは大事に、丁寧に使えば長くトラブルなく使用が可能です。皆さんにはぜひ大事に使用していただきたいです。

販売部 営業 堀

トラックの警告灯、チェックランプについて

各種トラックメーカーのメーターパネルには、エンジン警告灯をはじめ複数の警告灯が表示されています。
普段は消えているためあまり気になりませんが、何かしらの原因である日突然警告灯が点灯する可能性があるだけに、万が一のときの対処法を押さえておくことは非常に大切です。
そこで、警告灯.チェックランプの種類や警告灯の色など一緒に一度確認していきましょう!!

Contents

警告灯の色は意味がある?

トラックのには複数の警告灯が搭載されており、赤、黄(橙)、緑の3色のいずれかで危険度を知らせる仕組みになっています。

赤色  すぐに車を停車する必要がある深刻な状態

黄色  赤色ほど深刻ではないものの、速やかな点検が必要な状態

緑色  特に異常はなく安全な状態

黄色の警告灯も赤色ほど緊急性は高くないものの、点灯時は速やかに点検を受ける必要があるようですね!
赤色が点灯したときは安全を確保できる場所で停車する必要がある!!
なるほど、、、警告表示の色で危険度が確認できるのですね。

トラック警告灯の種類

ンジン警告灯

エンジン警告灯は別名「エンジンチェックランプ」とも呼びます。エンジン内の状態を把握するために搭載されており、警告灯もエンジンの形をしています。エンジン内の状態に異常が発生すると点灯する仕組みです。エンジンは車の心臓部なので、もしエンジン警告灯が点灯した場合はすぐに対処しましょう。原因としては、排出ガス浄化装置の詰まりや各部センサー異常など原因は多々あるようです。

油圧警告灯

オイルランプ(油圧警告灯)は、エンジンオイルの量が減りエンジン内部の油圧が下がることで点灯・点滅します。
オイルランプが点灯しているということは、エンジンオ内部の潤滑と冷却にトラブルが発生している証拠なので、そのまま放置しているとエンジンが停止、焼き付くなどの重大なトラブルに発展する可能性があるようですね。

エンジンオイルは、エンジンが動力を発生させるために必要な【金属部品の回転や往復】をスムーズにさせるための潤滑油であり、同時に冷却もする、エンジンが心臓ならオイルは血液にあたるほど重要なものです。

オイルランプが点灯する主な原因は、

エンジンオイルの減少または漏れ

オイルポンプの故障

等が考えられるみたいですね!!

ABS警告灯

ABSとは、アンチロック・ブレーキシステム(Anti-rock Brake System)の略称で、急ブレーキをかけた際にタイヤをロックさせないよう作動し、停止距離をできるだけ短くするための機能です。
緊急時などに強くブレーキペダルを踏みこむとブレーキペダルが跳ね返るような感触があるかと思います。それ自体は故障ではなく正常にABSが作動している証拠です。

ABS警告灯が点灯しているときは、ABSが作動しないため急ブレーキ時にタイヤがロックしてしまい停止距離が長くなります。路面状況も併せてスピンするなども考えられます。危険ですね!

ABS警告灯が点灯する原因は、センサーの不良や配線の断線、ショート、ABSユニットの故障などが考えられます。

キャブチルト警告灯

キャブチルト警告灯はキャビンのチルトを見張っている警告灯です。この警告灯が点灯している場合キャブチルトのロックが不十分な場合があります!
ロックが不十分のまま走行を続けるとブレーキなどで減速したときに大事故につながります。小型トラックや中型トラックはばねの力を利用して手動でキャビンを持ち上げる機構のものがほとんどなので、日常点検などでキャビンを上げ下げした場合はロックが確実になされているか確実に点検しましょう。

中型トラックの一部や、大型トラックは手動ではなく電動のものがあります。それらの場合でも減速時は大きな慣性の力が作用するのでロックの状態は要注意です!

 

冷却水温警告灯

この警告灯は、エンジンの冷却水温を検出している警告灯でランプ点灯時は水温が上昇しすぎていることを知らせています。いわゆるオーバーヒートと言われる現象です。オーバーヒートさせてしまうと走行不能になり非常に危険です。さらに高額な修理代が必要になります。要注意ですね!

最近のトラックは水温計が常にメーターに表示されていないものもあり、突然水温ランプがつきびっくりするなんてこともあるみたいです。

点灯する要因は冷却水不足による水温上昇が多いです。冷却水は常にエンジン内部を循環していて冷却水が減るなんてことはほとんどありません。そのため冷却水が不足するということはどこからか冷却水が漏れている可能性があります。
循環している場所や、部品は多くあるため漏れる箇所は様々あります。日常点検で漏れが発見できるようにしたいところです。

 

警告灯が点灯したら

警告灯が点灯した場合は、速やかに安全な場所にトラックを停車させ、点検をしましょう。改善しない場合はトラックディーラーや修理工場に相談が必要です。その際以下のことをお伝えいただくと状況判断がスムーズにいき対処の幅が広がります。

1 警告灯はどんなタイミングで点灯したか
 走行中だったのか、信号待ちで停車中だったのか、ブレーキを踏んだ時なのか様々ありますが不良個所の特定につながる重要     な情報です。

2 警告灯が点灯したときの違和感
 点灯したらパワーが下がった、点灯前から異音がしていたなどいつもとどこか違ったと感じたことを教えてください

まとめ

今回紹介した警告灯のほかにも様々な警告灯があります。ぜひ一度お持ちのトラックの取説を読んでみてください。もしもの時に安心ですからね。
また使用するトラックの状態は、運行前に車両を運転するドライバーさん自身が点検することが義務付けされています。これが運行前点検ともいわれる日常点検です。皆さんに日常点検をしっかりやってもらい警告灯が点灯する前に異常が発見できるのが理想的です。
名岐トラックオートではトラックを購入して頂いた運送会社様に日常点検講習を無料でさせていただいております。ご興味ある方は是非お問い合わせください。

販売部 営業 樋口