最近色々な物の価格が上昇しています。トラックもその例にもれず価格が上昇しております。
今回はトラックの相場について私的な意見にはなりますが考えを共有します。皆さんも一緒に考え今後の対策を練りましょう!
現状の新車、中古車の価格推移
最近新車トラック、中古車トラックを購入検討された方はご存じの通り価格が右肩上がりで上昇しております。年間数台を増車または入れ替えをされる運送事業者様でも驚きの価格なので、数年ぶりに購入を検討される方はさらに驚愕する価格でしょう。
あくまで個人的感覚ではありますが、コロナ前の相場と比べると小型、中型、大型トラックは新車、中古問わず100万円、もしくはそれ以上の値上がりが起きています。
排ガス基準や燃費基準等、国が指定する基準を達成するため各メーカーが様々な機能を追加していく中で、段々とトラックの価格も上昇していきましたが、ここ数年の上昇率は販売に従事している者でさえも驚きを隠せません。近年のトラックの価格上昇はなぜ起きているのでしょうか?
値上がりの背景
近年の価格上昇はやはりコロナウイルスの影響をなくしては考えられません。全世界がコロナウイルスに苦戦する中、各都市でロックダウンが起きました。各地の産業が止まってしまったために各メーカーが主要な部品を仕入れることができなくなりました。 当然新車トラックの納車が遅くなります。その当時を振り返ると、1か月後に完成する予定の新車ですら納期が未定となった記憶があります。新車トラックの納期が不安定なため中古トラックの需要が極端に増えることとなります。またこの状況に拍車をかけるようにメーカーの不正が明らかになり、さらに新車トラックの生産数が減りました。さらに中古トラックの需要が増加します。
中古トラックの需要の増加が当然中古トラックの価格を上昇させていきます。高年式、低走行車は瞬く間に売れていきました。この時期の良質な車両は新車トラック並みに価格が上昇していました。一部の車両は今となっても新車トラック並みに高いです。
コロナウイルスの影響はすさまじく、金属、ゴムなど原材料の価格まで上がり製造コストが大幅に増加することとなりました。新車トラックそのものの影響はもちろんですが、ボディ(荷台)の大部分は鉄を使用しているため販売価格を大幅に見直す必要がありました。
その他にも戦争や円安なども価格上昇の要因となっているでしょう。不安定な世界情勢はまだまだ先が見えず、今後のトラックの価格がどうなるかが非常に気になります。
今後のトラック価格はどうなる?
ここからは完全に個人的な意見となりますがお付き合いください。
現在部品の供給は少し回復し、一部メーカーなどは安定した新車トラックの供給ができつつありますが、モデルチェンジやマイナーチェンジ、新しい燃費基準や安全基準などの対策も相まって価格は上昇しました。その他メーカーも安定供給を目指してはいますが、まだまだ生産ラインが安定していません。また物価の上昇に伴っての賃金の上昇も世間では行われています。
そのため現在の新車トラックの高価格はまだ続いていくと予想しています。作れたもの勝ちの状況なため、各メーカーが在庫車を作れるほど安定するまで高価格は続くと思われます。
新車トラックが割とすぐ手に入る状況になったので中古トラックの相場は少しずつ下がっていくと予想しています。高い中古トラックよりも新車トラックのほうが安心安全に乗れますからね。しかし、中古トラックそのものが市場から少なくなっているため、低予算でトラックを手に入れるのはまだ困難な状況です。
まとめると新車価格上昇、一部中古車価格下降です。
以上が私の個人的意見であり、予想です。皆さんはどう思われますか?ぜひ意見を聞かせてほしいです。
予想なんで今後どうなるかはわかりませんが、今の現状への対応は必要です。すごく難しいですね。
どう対応するか?
トラック価格の上昇は避けようのない現実です。大型トラックで考えると地方で土地付きの家が買えるぐらいの金額です。これはもはや資産です。物が運べる道具ではありません。
そのため資産をどう運用するかが重要だと考えます。トラック1台は高い買い物ですが、日々しっかり稼いで一番高いときに売りに出すことで、安定した運用ができるでしょう。
中古トラックの売却を含めた今後の計画が非常に重要です。
以上がトラック価格の上昇に関しての考察です。皆様の参考になれば幸いです。
我々名岐トラックオートはお客様のトラック運用の状況から考えてお客様にベストな運用を提案させていただいております。トラックのことなら何でもお気軽にお問合せください。
販売部 部長 増田