トラックの警告灯、チェックランプについて

各種トラックメーカーのメーターパネルには、エンジン警告灯をはじめ複数の警告灯が表示されています。
普段は消えているためあまり気になりませんが、何かしらの原因である日突然警告灯が点灯する可能性があるだけに、万が一のときの対処法を押さえておくことは非常に大切です。
そこで、警告灯.チェックランプの種類や警告灯の色など一緒に一度確認していきましょう!!

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警告灯の色は意味がある?

トラックのには複数の警告灯が搭載されており、赤、黄(橙)、緑の3色のいずれかで危険度を知らせる仕組みになっています。

赤色  すぐに車を停車する必要がある深刻な状態

黄色  赤色ほど深刻ではないものの、速やかな点検が必要な状態

緑色  特に異常はなく安全な状態

黄色の警告灯も赤色ほど緊急性は高くないものの、点灯時は速やかに点検を受ける必要があるようですね!
赤色が点灯したときは安全を確保できる場所で停車する必要がある!!
なるほど、、、警告表示の色で危険度が確認できるのですね。

トラック警告灯の種類

ンジン警告灯

エンジン警告灯は別名「エンジンチェックランプ」とも呼びます。エンジン内の状態を把握するために搭載されており、警告灯もエンジンの形をしています。エンジン内の状態に異常が発生すると点灯する仕組みです。エンジンは車の心臓部なので、もしエンジン警告灯が点灯した場合はすぐに対処しましょう。原因としては、排出ガス浄化装置の詰まりや各部センサー異常など原因は多々あるようです。

油圧警告灯

オイルランプ(油圧警告灯)は、エンジンオイルの量が減りエンジン内部の油圧が下がることで点灯・点滅します。
オイルランプが点灯しているということは、エンジンオ内部の潤滑と冷却にトラブルが発生している証拠なので、そのまま放置しているとエンジンが停止、焼き付くなどの重大なトラブルに発展する可能性があるようですね。

エンジンオイルは、エンジンが動力を発生させるために必要な【金属部品の回転や往復】をスムーズにさせるための潤滑油であり、同時に冷却もする、エンジンが心臓ならオイルは血液にあたるほど重要なものです。

オイルランプが点灯する主な原因は、

エンジンオイルの減少または漏れ

オイルポンプの故障

等が考えられるみたいですね!!

ABS警告灯

ABSとは、アンチロック・ブレーキシステム(Anti-rock Brake System)の略称で、急ブレーキをかけた際にタイヤをロックさせないよう作動し、停止距離をできるだけ短くするための機能です。
緊急時などに強くブレーキペダルを踏みこむとブレーキペダルが跳ね返るような感触があるかと思います。それ自体は故障ではなく正常にABSが作動している証拠です。

ABS警告灯が点灯しているときは、ABSが作動しないため急ブレーキ時にタイヤがロックしてしまい停止距離が長くなります。路面状況も併せてスピンするなども考えられます。危険ですね!

ABS警告灯が点灯する原因は、センサーの不良や配線の断線、ショート、ABSユニットの故障などが考えられます。

キャブチルト警告灯

キャブチルト警告灯はキャビンのチルトを見張っている警告灯です。この警告灯が点灯している場合キャブチルトのロックが不十分な場合があります!
ロックが不十分のまま走行を続けるとブレーキなどで減速したときに大事故につながります。小型トラックや中型トラックはばねの力を利用して手動でキャビンを持ち上げる機構のものがほとんどなので、日常点検などでキャビンを上げ下げした場合はロックが確実になされているか確実に点検しましょう。

中型トラックの一部や、大型トラックは手動ではなく電動のものがあります。それらの場合でも減速時は大きな慣性の力が作用するのでロックの状態は要注意です!

 

冷却水温警告灯

この警告灯は、エンジンの冷却水温を検出している警告灯でランプ点灯時は水温が上昇しすぎていることを知らせています。いわゆるオーバーヒートと言われる現象です。オーバーヒートさせてしまうと走行不能になり非常に危険です。さらに高額な修理代が必要になります。要注意ですね!

最近のトラックは水温計が常にメーターに表示されていないものもあり、突然水温ランプがつきびっくりするなんてこともあるみたいです。

点灯する要因は冷却水不足による水温上昇が多いです。冷却水は常にエンジン内部を循環していて冷却水が減るなんてことはほとんどありません。そのため冷却水が不足するということはどこからか冷却水が漏れている可能性があります。
循環している場所や、部品は多くあるため漏れる箇所は様々あります。日常点検で漏れが発見できるようにしたいところです。

 

警告灯が点灯したら

警告灯が点灯した場合は、速やかに安全な場所にトラックを停車させ、点検をしましょう。改善しない場合はトラックディーラーや修理工場に相談が必要です。その際以下のことをお伝えいただくと状況判断がスムーズにいき対処の幅が広がります。

1 警告灯はどんなタイミングで点灯したか
 走行中だったのか、信号待ちで停車中だったのか、ブレーキを踏んだ時なのか様々ありますが不良個所の特定につながる重要     な情報です。

2 警告灯が点灯したときの違和感
 点灯したらパワーが下がった、点灯前から異音がしていたなどいつもとどこか違ったと感じたことを教えてください

まとめ

今回紹介した警告灯のほかにも様々な警告灯があります。ぜひ一度お持ちのトラックの取説を読んでみてください。もしもの時に安心ですからね。
また使用するトラックの状態は、運行前に車両を運転するドライバーさん自身が点検することが義務付けされています。これが運行前点検ともいわれる日常点検です。皆さんに日常点検をしっかりやってもらい警告灯が点灯する前に異常が発見できるのが理想的です。
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販売部 営業 樋口