ウィングトラック
種類から特徴まで
徹底解説!!
物流業界はさまざまな商品やモノの流通を盛んにする、支える業界で、2020年に流行した新型コロナウィルス感染症の蔓延により物流業界はさらにニーズが高まり、中古トラックを取り扱う企業にもトラックの売買が大きく動き、影響を与えるものになりました。
しかし、コロナ禍でトラック生産工場の機能が停止し、新車が購入できない事態が発生。中古トラックの価値が上がり、トラックの価格は今も上昇しています。
トラックと運転手の人で不足問題もありますが、今回は名岐トラックオートで販売台数が最も多い「ウィング車」について、私たちの「推し」部分をご紹介したいと思います。
約60年前に登場したウィング車の歴史
1960年代に登場したウィングボディ。それまでの物流業界を支えてきた平ボディの主役の座を交代させたのが当時のウィングボディでした。
ウィングボディとは、トラックの荷室の側壁をはね上げ、側面を大きく開放することでフォークリフトによる荷役作業を容易に行えるようにした特装車のことで、 鳥が翼を高く挙げている状態に似ていることから、こうした名称がつきました。
当時、飲料水が入った便やガラス製の商品を多く輸送する手段が、平ボディに載せてロープで固定する、というものでしたが、ガラスが割れるという被害が多く発生していました。
そこで、日本フルハーフが1967年にボトル輸送用ボディに左右一対の上開き式ウイングを装備する、というコンセプトを考案。
69年4月、日本フルハーフ製のボトル運搬ウイング車が本格的な営業運行に投入され、史上初の実用ウイング車が誕生しました。
モノを運ぶ、という手段も進化し、現在では陸運・海運・空運・鉄道、倉庫管理などに分けることが出来ます。
日本で一番利用されている輸送方法は「陸運」で、ウィング車はこれからも日本の物流業界を支える輸送車であり続けるでしょう。
現代のウイング車の構造
フルウィングタイプ
フレキシブルオープンタイプ
荷台やキャビンが可動式で、作業に合わせた開閉が自由に選択できる設計のトラックです。荷物のサイズや形状に合わせて調整でき、多用途な運送ニーズに応えます。
2段フロアタイプ
2段フロアタイプトラックは、荷台が二層に分かれ、上下に貨物を積載できるトラックです。上段には小さな軽量の荷物を、下段には大型の重い荷物を積載でき、貨物に合わせた柔軟な対応が可能です。
ソフトハミックタイプ
片側フルオープンタイプ
オープンルーフタイプ
ウィング車の素材とそれぞれの特徴
01.アルミウィング
アルミウィングの人気車種
02.パネルウイング
パネルウイングの人気車種
03.幌ウイング車
幌ウイング車の人気車種
ウイングのボディメーカー
ウィング部分はトラックに架装するものになり、トラックメーカーとウィングを製造しているボディメーカーは別になります。
日本国内に様々なボディメーカーがあり、それぞれ少しずつ特徴も変わってきます。名岐トラックオートではお客様のご要望に合わせてボディメーカーを選定し、最適なボディをご提供しております。
株式会社パブコ
日本フルハーフ株式会社
日本トレクス株式会社
株式会社トランテックス
東邦車輛株式会社
小平産業 株式会社
株式会社アイビックス
ウイング車のメリットとデメリット
メリット
- 荷台の両側面が開放になるためフォークリフトを使った荷物の積み下ろしが簡単に、効率よく荷降ろし作業ができる。
- 通常の後部の開閉扉では積み下ろしが難しい大きさや形状の荷物でも側面から積み下ろしをすることで可能になる。
- 荷物の運搬以外で、側面を開いて、簡易的な野外ステージなどの物流用途以外での使用も可能になる。
- ウィング車は密閉性が高く、荷物を安定して運べる特徴があり、良質な運搬ができる。(荷台が高いため大きな荷物を隙間なく乗せられるため、荷物の破損を防ぐことができる。効率的に荷物を乗せたい方や、安心して目的地まで運びたいかたはウィング車がおすすめです。)更に、エアサスを搭載する事によって良質な運搬もよくなります。
デメリット
- モーターや油圧装置が搭載されるため、通常の箱車よりも最大積載量が減少する。
- ウイング車は車体の側面が開放するため、荷物の積み下ろしの際、車両上部に空間が必要になります。バースの高さが足りない場所などでの作業は不可能となり、荷物の積み込みはトラックバースから少し離れた場所でフォークリフトを使用した作業場スペースが必要となります。
- 荷物の積み下ろしの際、誤作動や誤操作で思わぬ事故の可能性があります。 メリットとデメリットをしっかり知り上手に使い分けましょう。
ウィング車でよくある故障例
ウィング車の減価償却。高く売れる時はいつ?
サイズと車両区分別荷台寸法
小型ウィング
小型ウィング車は、小型トラック(2・3t車)をベースに架装されます。多量の荷物の出し入れがしやすいことで人気なウィング車ですが、小型だとその特徴を発揮できないため、あまり人気ではありません。なので、売る時もあまり売値はあまり期待できません。
中型ウィング
大型ウィング
トラックは購入時から1年目、2年目、3年目・・と期間が経過するたびに、老朽化やモデルチェンジなどで価値が下がる資産となります。
このように価値が下がる資産については定期的に減価償却をしなくてはいけません。減価償却をする際は、新車と中古車とでは耐用年数が違うため、計算方法がことなってきます。
また会社の経理によっても費用が異なってくるため、あくまで参考例となります。
名岐トラックオートでは、耐用年数と売り時なども含めてご購入の際にアドバイスをさせていただいております。
お気軽にご相談ください。
新品トラックを購入した場合(4tトラック 耐用年数5年)
(3,000,000円/5年)
中古トラックを購入した場合(4tトラック 使用年数2年ものを購入)
中古の場合は法定耐用年数と経過年数から耐用年数を算出しなければなりません。
この場合は耐用年数は3年となります。
名岐トラックオートでは、耐用年数と売り時なども含めてご購入の際にアドバイスをさせていただいております。お気軽にご相談ください。
まとめ
ウィング車の構造と特徴についてご説明してきました。ウィング車は私達の生活に欠かせない、物流を支える大切な役割を果たしています。今や多くのメーカーがウィング車を販売していますが、『精密機器を運びたい』『食品運送用のウィング車が必要』などお客様の用途に合わせて、ウィング車の選ぶポイントも変わってきます。ぜひ、名岐トラックオートにそのお手伝いをさせていただけませんか?独自のネットワークを駆使して、日本全国のオークションからお客様の希望に叶う車両をお探しいたします。
弊社はウィング車だけでなく、トラックの買い取りや中古販売を行っております。修理や車検も対応可能です。ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。