朝トラックを動かそうとしたら・・・!!そんな経験はありませんか?
バッテリーの能力不足でエンジンがかからない。
そのようなリスクを少なくするためにも、今回はバッテリーについて
一緒に勉強していきましょう!!
バッテリーの寿命
トラックのバッテリーの寿命は、平均して3~4年程。短い場合は2年程、長くても5年程・・・なるほど!蓄電池であるバッテリーは、車がエンジンを切っている間も稼働しているみたいですね。
車のエンジン停止後も電気系統に流れている状態です。こうしてバッテリーの貯蓄電気は車にしばらく乗らずにいるとなくなってしまい、バッテリーが上がってしまいます。
バッテリー寿命は使い方にも影響を受けます。
エンジンをこまめにつけている。
長時間乗らないことが多い。
夜間走行が多くほぼライトをつけている。
トラックに多くの電装部品を装備している。
寒冷地を走ることが多い。
エアコンのつけっぱなし。・・・などなど
このようにバッテリーに負担をかける運用状況では、バッテリーの寿命を縮めてしまうみたいです。ウイングスイッチ、パワーゲートスイッチのつけっぱなしなど気を付けたいですね!
バッテリーの位置
大体のトラックは前輪の後ろにバッテリーが2個ついている事が多いようですね。
小さいトラックは、まれに助手席、運転席の下についていることもありようです!!
トラックの場合は12Vを直列につなぎ、24Vとして使用するタイプが多いですね。
またキャンターなど2個バッテリーがついていても12Vの仕様もあるようです。
バッテリーのサイズ・型番
バッテリーの選定基準には、大きさ、性能、保証期間の3つの要素があります。
そのうちの大きさと性能に関しては、バッテリーの形式番号を見れば簡単にわかるので、見方を覚えておくと便利です。
形式番号はアルファベットと数字の組み合わせ6から8桁で示されます。
例えば「90D26L」ならば、左端の数字2桁が性能(この場合90)、次のアルファベットと数字2桁が大きさ(この場合D26)、最後のアルファベット1文字(この場合L)が端子の位置です。
性能表示
性能は、大きければ大きいほど性能が高いということです。
たとえば「75D26L」と「90D26L」であれば後者の方が性能が高く、パワー(電力)が大きいといえます。
性能が高いとエンジンを始動しやすい、エアコンの効きがよくなる、ライトが明るくなるなどのメリットがあるみたいですね。
大きさの表示と端子位置
大きさは、性能表示の隣のアルファベット(例ではD)がバッテリーの奥行と高さの組み合わせ、次の数字2桁(例では26)はバッテリーの横幅を示しています。
奥行と高さを示すアルファベットは、小さい順に「B→D→E→F→G→H」です。
自分のトラックのバッテリーをよく見て、同じ大きさのバッテリーを選びましょう。
例の右端のアルファベット「L」はマイナス端子が左右どちらについているかを示しています。
Lが左(Left)、Rが右(Right)です。
大きさと端子位置は、間違えると取りつけできませんので気をつけましょう。
種類によっては「50E24R-MF」と最後に「-MF」とついているバッテリーもあります。
「MF」=メンテナンスフリーの略。
バッテリー液を長持ちさせたり、放電を抑える機能を備えたバッテリーです。
バッテリーの点検
穴があいていないか、ひびが入っていないか、取りつけ状態なども確認します。
次に、バッテリー液が適量入っているか確認しましょう。
バッテリー液の容器には、UPPER(赤い線)とLOWER(青い線)の表示があります。
バッテリー液が、UPPER(赤い線)とLOWER(青い線)の間に保たれていれば正常です。
LOWER(青い線)より下回っている場合は、蒸留水(希硫酸)の補充が必要。
補充の際は、直接手や周囲につけないよう気をつけましょう。
テスターと呼ばれる電圧測定器を持っていれば、測定中はショートなどに注意しながら電圧を測ってみましょう。
エンジン停止状態で12.6V以上であれば問題ありません。
バッテリー液の量などを確認してください。
バッテリー液が適切な量入っていなければ蒸留水(希硫酸)を追加して整備することが必要です。
現在使用しているのと同じバッテリー2個と、10mm(12or13)のボックスレンチやスパナ、軍手を用意しましょう。
バッテリーの交換順序は、トラックバッテリーのマイナス・プラス端子を順に外し、バッテリーを交換、プラス・マイナス端子の順に接続していきます。
バッテリーの外し方
①
トラックバッテリーのマイナス端子を外す
②トラックバッテリーのプラス端子も外す
② バッテリー同士で繋がるマイナス端子を外す
③ バッテリー同士で繋がるプラス端子も外す
バッテリーのつけ方
①
片方のバッテリープラス側に短い配線を取り付け
②
もう片方のバッテリーマイナス側を短い配線の反対側に取り付け
③
余っているプラス側(中間ケーブル・渡り線)をトラックのプラス配線に取り付け
④
余っているマイナス側をトラックのマイナス配線に取り付け
⑤
各端子が締まっているか確認
なるほど・・・バッテリーにも型番や大きさなどいろいろな種類があるのですね!!
少し異変を感じたら、ディーラーさんや修理工場にご連絡を・・・
そして日々の点検が重要ですね!!
販売部 営業 樋口